車を乗るにあたり、定期的な交換が必要なものが多くあります。専門の知識がないと交換作業に危険を伴うものや、高価な機器を必要とするのもあります。しっかりと取り付けてなかったために、思わぬ事故を起こしてしまう可能性もあります。特に拘りがない場合は、専門の業者に任せた方が無難です。

主な交換部品の種類

オイル関連

エンジンオイル

自動車を乗るにあたって必ず定期的にしなければならないのがオイル交換です。交換せずにいると、粘度が低下し、汚れ、少量ずつ減っていきます。経年劣化も原因で、エンジンの調子が悪くなり寿命を縮めます。

オイルの量の点検は非常に重要で、多くても少なくてもNGです。量が多いと、ブローバイガスが増大し、白煙が出たりします。逆に少ないと、エンジンに大きな負担がかかり、異音がしたり、動作不良が起きます。どちらケースも燃費は悪くなります。

綺麗な状態で一定量を保つためにオイル交換は必須となります

オイルの規定量は車・エンジンの大きさによって異なります。また、交換時期は、車の種類、オイルの種類によっても異なってきます。軽自動車、ディーゼル車、ターボ車などによって、汚れるスピードも異なってきます。

エンジンフラッシング

エンジンの内部の洗浄を行います。常に綺麗さを保つことで、エンジンの性能が維持できると同時に故障なく長く乗り続けることができます。オイル交換を定期的にやっていれば、汚れを防ぐことができます。中古車を購入した際は、汚れ具合をチェックすることをお勧めします。

オイルフィルター

不純物をろ過する役割をします。オイルの綺麗さを保つためにも交換は必要となります。

オートマチックオイル交換

ギアを自動で変えるために必要なオイルです。オートマチック車は、オートマチックオイルにより、エンジンへの動力の伝達し、油圧によってギアを変えています。その他にも、潤滑や冷却、洗浄などもしています。オートマチックオイルの場合は、交換が非常に難しい部類に入ります。長距離を乗っているのにも関わらず交換してなかった場合、交換してしまうと返って、不純物がバルプを詰まらせる原因となります。車の性能が向上したことにより、10万kmぐらいまで取り換えなくても大丈夫というケースもあります。メーカーや車種にもよりますが、とりかえず、交換せずに7kmぐらいまで走行していた場合は、専門の人に見てもらった方がいいと思われます。下手に取り換えることで、逆に車の寿命を縮めてしまう場合もあります。

マニュアルミッションオイル交換

各ギアをそれぞれ円滑に動かすためのオイルになります。ギアとギアが接触した時の摩耗や異音を防ぐ役割をします。

ブレーキフルード交換

長期間使用すると、ブレーキフルードの高い吸湿性のため水分を吸収してしまい、空気中の水分を液内に取り込んでしまいます。これが原因で劣化してしまい、ブレーキが効きづらくなります。そのまま悪化すると、ブレーキが全く効かなくなるペーパーロック現象を引きを超す可能性があります。

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タイヤ関連

パンクはもちろんこと、キズやひび割れや摩耗なども事故の原因になります。特に雨の日などは、滑りやすく制動距離も長くなりやすいため大変危険です。ハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象にも注意が必要です。古いタイヤは劣化も激しいので、製造年式にも注意が必要です。タイヤだけでなくバルブもゴムでできているので、走行距離や時間と共に劣化していきます。こちらも定期的な交換が必要になります。

タイヤローテーション

タイヤは前後左右、取り付けている場所によって、減り具合が変わってきます。タイヤの位置を変えることで、長持ちさせることができます。

ホイールバランス調整

タイヤの重心の中心を中央に調整します。バランスが悪いと安定した走行が維持できなくなります。1つでも狂うと全ての走行バランスに狂いが生じるので、4つ全部に調整が必要になっております。

タイヤ交換

季節ごと(夏タイヤ・冬タイヤ)にタイヤを交換することで、安全を確保することができます。特に住んでいる地域や目的の場所によっての道路状態によっても変わってきます。

ブレーキパッド交換

ブレーキパッドがなければ、車を停止させることができないので、安全の上で最も重要なパーツといえます。ブレーキパッドは、車輪と同時に回転するディスクローターに押し付け摩擦を発生させ、車輪の運動エネルギーを熱変換し車を停止させます。そのため、摩擦により、ブレーキを作動させるごとに削られていきます。(同時にディスクローターも削られるケースもあります。)消耗品ともなるため、交換が必要になります。

ブレーキローター交換

ブレーキ時に摩擦によっておきる熱エネルギーを外に放出する役割をします。主に鉄やステンレス製が使われています。ブレーキを踏んだ時に音鳴ったり、振動が起きる場合、交換を考える必要があります。長期間の放置で錆が着いてしまった場合は、あまりに酷ければ、研磨もしくは交換が必要になります。ブレーキローターとブレーキパットは同時に交換した方が良しとされます。

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エンジン関連

バッテリー

当然ながら、バッテリーが使えなくなれば、エンジンはかかりません。エンジンがかかりづらくなれば、バッテリーの状態が悪化している可能性があります。特に旅行や長距離の運転などの場合は、事前にチェックしましょう。1度でもバッテリーがあがったら、検査が必要です。

ルールランプなどにも影響するので、明るさが保てなくなったら交換時期です。

クーラント(冷却水)交換

エンジンを冷却しオーバーヒートの防止に必要となります。冬場でも凍結せず、錆の発生も防ぐことができます。

エアフィルター交換

汚れた状態でエアーエレメントを使い続けると、出力が低下し燃費も悪くなっていきます。燃焼させるためにも空気は常に綺麗な状態を保ち続けることが必要です。

スパークプラグ(点火プラグ)交換

ガソリン車はガソリンと空気を混ぜた混合気が爆発することで動きます。スパークプラグは火花を飛ばして発火させる役割をします。そのため、プラグが劣化していくとエンジンがかかりづらくなり、最悪、車は動かなくなります。

ベルト交換

エンジンと各部品をつなでいるのがVベルトです。動力を伝えるため、伸縮を繰り返したり、熱を帯びたりするので、乗り続けていると、ひび割れや欠けが起きたりします。そのまま乗り続け、ベルトが切れてしまうと、最悪エンジンが停止してしまいます。それ以外でも、他の部品との連携ができなくなるため、オーバーヒートを起こすなどのトラブルを招きます。そうなる前の点検や交換が必要になります。

ドライブシャフトブーツ交換

ドライブシャフトとは、エンジンの回転(駆動力)をタイヤに伝える役割をします。エンジン側とタイヤ側とジョイントする部分を保護するのがドライブシャフトブーツです。ドライブシャフトブーツが劣化すると、タイヤの方から異音がします。さらに劣化が進むとグリス漏れをしたり、ひび割れ、破裂などを起こします。悪化してしまうと、ドライブシャフトそのものが破損してしまうので、そうなる前に交換が必要になります。

燃料ライン洗浄

長期間車に乗っていないと、ガソリンが沈殿している可能性があります。その場合は、不純物を除去し洗浄する必要があります。加速が良くなる、燃費が良くなる、アイドリングが安定する、などエンジン性能が回復します。

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ライト関連

ライトは、ヘッドライトやウィンカーなど気づきやすい部分もありますが、ブレーキライプやスモールライトは点かないことに気づかず運転してしますケースも少なからずあります。

夜の運転などは、視認性を保つためにも、常に心掛けましょう。事故でよくあるケースは、ライトが切れていたため、自分ではなく相手側の車(人)の方が気づかなかったということです。相手側にも自分の存在をわかってもらうためにも、ライトの存在は非常に重要になります。

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ワイパー(ワイパーゴム・ワイパーブレード)

運転手の視界確保は必須です。人や車を認識できなかったための衝突事故は非常に多いです。特に視界が悪くなる雨の日などは、ワイパーの役割が絶対です。

ワイパーゴムとブレードは、劣化、ヒビ、キズ、欠け、錆などに気を付けなければなりません。全く使わなくても、真夏の熱によって劣化を早めることもあります。

ワイパーの交換を怠ると運転中の雨が綺麗に拭き取れなかった、筋が残ったりします。視界不良は、事故だけでなく、必要以上に神経を使うため、運転中の疲れなども引き起こします。

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クラッチ

マニュアル車を運転していると、クラッチの故障も起こり得ることです。普通に乗っていれば、10万km以上~20万kmぐらいまでは壊れることはありません。ですが、半クラで運転し続けたり(ペダルに足を掛けっぱなしにしているなど)、運転の仕方によっては通常より寿命を縮めることになります。

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主要各パーツの交換時期

交換時期はあくまで目安であり、車種や車を乗る頻度などによって変わってきます。

交換時期
オイル 普通車 走行距離5,000kmごと または、6ヶ月ごと
ターボ車 2,500km または、3ヶ月ごと
※車種やオイルの種類にもよります
オイルフィルター オイル交換2回に1回、または、1年に1回
オートマチックオイル ATF 30,000kmごと
CVTF 40,000kmごと
マニュアルミッションオイル 走行距離20,000kmごと、または、2年ごと
ブレーキフルード 2年に1回
ブレーキパッド 50,000kmごと、または、3mm以下 もしくは、ブレーキを踏むごとに音が出る場合
ブレーキローター 厚さが2~3mm減る、または、10万kmごと もしくは、ブレーキを踏むごとに音が出る場合
ブレーキパッドとブレーキローターは同時交換がお勧めです
ベルト 寿命は10万kmまでが一般的ですが、安全面を考えて50,000kmごとの交換がお勧めです
タイヤ 安全のため溝が2mm以下になったらの交換をお勧めします。1.6mm以下で道路交通法違反になります。タイヤ交換のときはゴムバルブの同時交換もお勧めします。また、点検時のタイヤローテーションも行った方がいいでしょう。
ドライブシャフトブーツ 5年、もしくは、走行距離5万km
異物などにより劣化する可能性もあります 足回りから異音がしたら点検をしましょう
バッテリー 2年~3年
乗り方によっても異なります 12ヶ月点検のときに確認しましょう
クーラント(冷却水) LLC 2年、または、40,000kmごと
スーパーLLC 4年、または、80,000kmごと
スパークプラグ 20,000kmごと
エアーフィルター 4年に1回、または、30,000kmごと
ワイパー ワイパーゴム 6ヶ月に1回
ワイパーブレード 1年に1回

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